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大日本スクリーンのドラムスキャナ『SG-818』を3DCGで再現する

古い書類を整理していたら、むか〜し製版の仕事で扱っていた大日本スクリーンのドラムスキャナのカタログが…



ちょうど良いネタだと思い、往年のスキャナ『SG-818』を少ない資料と記憶を頼りにBlenderを使ってモデリングしてみました。


SG-818は、自分が製版会社に入って最初に使っていた80年代後半のドラムスキャナで、DTP以前のアナログ製版時代のものなので当然Macへ画像を入力するのではなく、4色分解してアミカケされたイメージをフィルムに露光して出力します。(DTP世代の人には何言ってるのか解らないかも知れませんが)

今となっては実機を見る機会はないですし(そもそも現存してるのか…)資料もカタログ以外ほとんど無いので、細かい部分はいろいろ割愛。Google先生もこの件に関してはお手上げの様でした。


一通りモデリングしてCyclesを使ってレンダリング。寸法などは割と目分量です。


本体の向かって左側にはA2サイズほどのフィルムを巻き付ける『ドラム』が格納されています。さらに左側にはレーザーで網点を生成する『ドットジェネレータ』があるんですが、ちょっと面倒になったので省略。

この当時のスキャナは、露光が終わったフィルムを現像機に通すために部屋を暗くする必要があったので、本体まるごと暗室の中に設置されていました。(もちろん現像の時以外は照明は点いてます)

フィルムの記録部が分離したセパレートタイプの機種もありましたが(DTPが普及する前の電子集版システムの出力機としても使用されていた)、現在使われているドラムスキャナは原稿を読み取る部分だけが残って入力装置になっている感じです。


操作パネル。ずらっと並んだスイッチ類が、なんとなくシンセぽいです。


LEDのメーターに表示される各版のアミ%を頼りに、ダイヤルの数値を変えながら明るさやトーンカーブ、カラーコレクションなどの色調をセットアップします。

Photoshopの『色調補正』メニューにある様な操作を、ツマミを回して行う感じでしょうか。当然、結果は『刷り上がって』来るまで見る事ができないので、それを予測するための『データの積み重ね』が重要でした。

セットした設定を記憶させる機能は無く、原稿ごとにツマミの位置をノートに記録するなどしてました。


カラー原稿をシリンダーに貼った状態を上から。


ビューワーを覗きながらハンドルを回して『手動で』ピントを合わせます。

シリンダーは高速で回転するので、原稿の貼り方が悪いと遠心力で外れて装置に当たって破れ、その結果始末書を書かされたり得意先に頭を下げに行ったり補償を要求されたりと、いろんな意味で大惨事が起こります。(ただ、自分の知る限りでは回転中よりもスキャンが終わって原稿を剥がす時に『やってしまう』人が多かったようですが)


シリンダーが回転している様子を動画にしてみました。(レンダリングに時間がかかるので少し粗め)


デジカメの普及で絶滅寸前になりながらも案外しぶとく生き残っている感じがするドラムスキャナですが、現在使われているDTPの入力機と化した、出力部のドラムを持たないものをドラムスキャナと呼ぶのは何となく抵抗が…シリンダーも形状的には同じなので間違ってはいないんでしょうけど。(どうでも良いですね)

以上、誰得エントリーでした。
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choco
Author : choco

印刷・製版の現場を経て、広告制作会社でPhotoshopを使ったビジュアル制作を担当。

→現在は車載機器開発ベンダにて、組み込み3Dデータ作成やUIデザインなどを行っています。

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